◎12/15-PM 講座・御伽草子の世界(一寸法師)


 

 

日時:2021年12月15日13:00-15:00

場所:市民会館3F第4会議室

テーマ:御伽草子の世界(一寸法師の話)

講師:大阪教育大学・教授 小野 恭靖 様


御伽草子』は、身分の高い人へ語る物語で、御伽衆とはその話をする人をさします。

 それらの話(物語)は、私達が童話と思っていますが、元の話は毒があったりして子供向けの話ではありませんでした。

明治時代の頃、『厳谷小波(いわやさざなみ)』氏がそれらの昔話を子供向けに内容を変更し、国定教科書に掲載されました。

本日は、元の話/古文書の内容を解読しながら、先生から学びました。


一寸法師」は、御伽草子の一つです。

--------物語は、子供のない夫婦が大阪(浪花)の住吉大社へお願いして子供を授かりました。が、十年以上たっても身長は伸びず"1寸"の

ままでありました。奇怪な子であったため、家を出されてしまいました。

京都に出向き、ある宰相の家に住むことができました。その家の娘に惚れてしまいました。

ある策略の結果、娘は家から追いだされることになり、一寸法師はその娘のお供として同行しました。

たどり着いた所の鬼から願いごとがかなう「打出の小槌」を得て、身長を伸ばしました。また、食物、金銀をも得て、

有名になったという立身出世した物語----------でありました。

「一口メモ」

干支(かんし/えと)の由来:「兄弟/えと」にも関係する 

・『十干/じっかん』と『十二支/じゅうにし』の組み合せで年日の順が成立。

『十干』  とは、 甲乙丙丁戊己庚辛壬癸

『十二支』 とは、 子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

・陰陽道:陽を表わす「兄/え」と陰を表わす「弟/と」で「兄弟」

 

問題:

2022年(令和4年)は、「壬寅/じんいん」と表わされます。

なぜでしょう?


「後記」

一寸法師を古典・古文書のままで解読することも面白いことだと思いました。

帰宅時、本屋に行き子供用「いっすんぼうし」/絵本版を読んでみました。子供の頃に学んだ/知った内容でした。

「御伽草子」内の"浦島太郎"は、どんな内容で当時、出版(大人版-浦島太郎)されたのか読んでみたいと思いました。