日時:2021年7月7日10-12時
場所:ラポールひらかた4F 大研修室
テーマ:おもしろ(興味をもてる)仏像講話
講師:古美術仏像研究会・仏像ナビ-ゲーター 樋口 隆秀 様
日本には多くの仏教信者・仏教徒がいます。そのため、数多くのお寺が日本各地にあり
それらのお寺には、多くの仏像(仏様)が安置・祀(まつ)られています。
☆知ってる??
・大仏の髪がなぜアフロヘアなのか? ・お地蔵はなぜ赤いよだれかけをしているのか?
・観音様の右手がなぜ長いのか? ・仏様の手に水かきがあるの知ってる?
興味を持って仏像を観てみると大変おもしろいですよ。
一般に仏像(大仏など)は、蓮(ハス)の上に立ったり、座しています。
蓮は、一つの茎に一つ花が咲き「一茎一花の徳」があるといわれています。
-->「汚泥不染(おでいふせん)」「華果同時(けかどうじ)」など
・「汚泥不染(おでいふせん)」:蓮は、泥水の中から茎が上がり、汚れの無いきれいな 花を咲かせます。
・「華果同時(けかどうじ)」:一般の植物は、花が咲き終わってから実になりますが、 蓮は、花が咲くのと同時に実になります。
-->つまり、原因と結果が同時に起こるため因果関係がはっきりせず、区別ができないまたは、無いことを表します。
蓮は泥を栄養として成長し、花を咲かせるまで耐え抜いたからこそ、きれいな花を咲かせることができた-悟りを開くことが できた-ことを想像・意味します。このようなことから、仏教では「蓮」は重要な花とされています。また、蓮は食用、衣服、薬など としても利用されています。
◎仏像のレベルと種類について
仏像には、基本として4つのレベルとそれを決める種類があります。
(1)「如来(にょらい)」 (2)「菩薩(ぼさつ)」 (3)「明王(みょうおう)」 (4)「天/天部(てんぶ)」
例:大日如来、観音菩薩、不動明王、吉祥天など
◎偉いレベル:如来>菩薩>明王>天部
(1) 如来:仏教では最高位。会社組織では役員待遇。
身は単純で冠などは着けず
(2) 菩薩:如来の下位。会社では中間管理職
装飾豊かで冠、ネックレスなどを身につけている
(3) 明王:菩薩の下位。会社組織では係長・班長
怒った表情で悪者裁きをする
(4) 天部:インドの神が仏教に取り入られ仏様を守護 会社組織:社員など
他、「羅漢」や「高僧」などあります。
・「羅漢」:お釈迦様の弟子---十六羅漢、五百羅漢など
・「高僧」:昔の偉い坊さんたち---空海、最澄、鑑真など
「如来」の特徴には(1)三十二相 や (2)八十種好があります。
(1)三十二相:釈迦の姿の大きな特徴を表す
(2)八十種好:詳細な特徴を表す
例えば、手のひら、足の裏、梵声(ぼんじょう)相--声の質、40本の歯(人間は32本)など
「興味を持って仏像を鑑賞しましょう」
そのためには、次の3点の見方を考えては、いかがでしょうか?
(1) 美術的に鑑賞
(2) 様式的・歴史的に鑑賞
(3) こころ・心情的に鑑賞
◎仏像めぐりの心得
・事前に訪れるお寺、仏像などの予備知識を持とう!!
・祈りなど基本的なマナーを事前に知っておこう!!
・仏像の持ち物(冠、飾りなど)やポーズ(指の表現など)に注目しよう!!
*世間一般の評価を知ることも良いが、それらに左右されず、自分自身の感じ・評を持ち撮影・写真とともにメモしよう!!
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